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外壁のひび割れ補修の費用はいくら?相場と急ぐひびの見分け方

窓の下の塗り壁に入った何本ものひび割れ

外壁のひび割れ補修にかかるお金と、急いで直したいひびの特徴を知って、納得できる金額で頼みませんか?

例えば、細い割れを埋めるだけなら1mあたり300円からですが、30坪の家のまわりに足場を組むと15万〜30万円が加わります。また、よく目にする「幅0.3mm」は、家の下のコンクリート部分(基礎)の割れを見る数字です。

そこで、

「うちのひびはすぐ直したほうがいいの?」
「補修にはいくらかかるの?」

と気になるあなたへ、外壁のひびを直す費用の中身や、急ぐ割れの見分け方をご紹介。

後回しにできる割れが分かれば、今は要らない工事にお金をかけずに済みます。状態に合った方法と値段で、補修を進めていきましょう。

この記事の内容全 35 項目
  1. 外壁のひび割れ補修の費用は何で決まる?
    1. 補修するのは外壁材に入った割れ目
    2. 費用を左右するのは直し方と足場
  2. ひび割れ補修の費用相場は1mあたり300円から
    1. 長さ30mなら9,000円から7万5,000円
    2. 割れた板の張り替えは1枚5万円以上
  3. なぜ同じひび割れで費用に差が出るの?
    1. 2階の補修には足場代が加わるから
    2. 外壁の模様に合わせる手間が加わるから
    3. シーリング材が値上がりしたから
  4. ひび割れの直し方は3つある
    1. 細いものは補修材を塗り込む
    2. 幅のあるものは溝を彫って詰める
    3. 埋めきれないものは板ごと替える
  5. 急いで直したいひび割れを見分けるポイント
    1. 割れ目の奥の深さ
    2. 隣の板への広がり
    3. 基礎のすき間の幅
  6. 外壁を点検する時期の目安
    1. サイディングは2〜4年ごと
    2. モルタルは2〜3年ごと
    3. 15〜20年で全体の補修を考える
  7. 自分の家のひび割れを調べてみよう
    1. 1 割れているのは壁か基礎か
    2. 2 板の表面か継ぎ目か
    3. 3 場所と長さを写真撮影
  8. 見積書で確かめること
    1. 補修の長さと本数
    2. 足場代の有無
    3. 模様合わせの費用
  9. 外壁のひび割れ補修の費用は足場と直し方で決まる
  10. よくある質問
    1. ひび割れは自分で直せますか
    2. 外壁塗装をすればひび割れも直りますか
    3. 築10年以内でも補修代はかかりますか

外壁のひび割れ補修の費用は何で決まる?

サイディングとモルタルの外壁の断面。表面の外壁材と、その裏の下地の位置

補修するのは外壁材に入った割れ目

家の外側を覆う板や塗り壁の表面に入った割れ目を、埋めたり替えたりして直すのが、外壁のひび割れ補修。仕上げの種類によって、割れの入り方に違いがあります。

種類つくり方割れが入る場所
サイディング工場でつくる板板の表面・継ぎ目
モルタル砂とセメントを塗る塗った面

モルタルの外壁は継ぎ目のない塗り壁なので、割れが表面にじかに入るのが特徴です。一方、サイディングでは、板同士のすき間に詰めたシーリング(ゴム状の材料)の切れも補修の対象。割れが表面で止まるか、外壁材を裏から支える下地まで届くかによって、直し方も費用も分かれます。

費用を左右するのは直し方と足場

同じひびでも、壁を削るか板を替えるか、2階に足場を組むかで、見積もりの総額は大きく開きます。

  • 直し方:塗り込む・溝を彫って詰める・板ごと替えるの3通り
  • 足場:2階など高い所で使う、家のまわりに組む仮の台

直し方は、壁を削る量や替える範囲が広いほど高め。足場は、1階の手の届く高さなら組まずに済むケースが多くあります。

例えば長さ30mの細い割れを塗り込むと、補修代は1万円弱から3万円台。2階ならそこに十数万円以上の足場代が加わり、割れを直す代金を上回ります。

ひび割れ補修の費用相場は1mあたり300円から

直し方ごとの1mあたりの費用の幅(塗り込む・溝を彫って詰める)

おおよその割れの長さを思い浮かべながら、補修代がどこに収まるかを当てはめてみましょう。比べる長さは、家のまわりの割れを合わせて30m。相場の幅を知っておけば、届いた見積もりが高めか安めかの見当がつきます。

長さ30mなら9,000円から7万5,000円

足場代を別にすると、30mの割れの補修代は9,000円から7万5,000円。安いほうの端は細い割れを塗り込むだけのときで、高いほうは全部の割れに溝を彫って詰めるときです。見積もりと比べるときは、1mあたりの単価と合計の両方を見ると、高いか安いかを判断できます。

補修のやり方単価(1m)
補修材を塗り込む300〜1,200円
溝を彫って詰める1,500〜2,500円

※工事会社が自社サイトに載せている目安(2026年10月時点)。模様合わせなどの費用は含まない

一部だけ深く直す場合の目安は、彫る割れと塗り込む割れの長さに、それぞれの1mの値段を掛けて足した額。例えば10mだけ溝を彫り、残りの20mは補修材で埋めるなら、2万1,000円から4万9,000円ほどになります。

割れた板の張り替えは1枚5万円以上

パテ(すき間をふさぐ練り物)でも埋めきれない割れが入った板を1枚替える費用は、工事会社の目安で5万円以上。この金額には、条件しだいで次の3つが上乗せされます。

  • 材料代:含むかどうかは会社ごとに異なる
  • 足場代:2階の高さにある板を替えるとき
  • 追加の板:傷みが広がり、替える枚数が増えたとき

同じ1枚の張り替えでも、総額に開きを生むのはこの3つが入るかどうか。家のまわり全体に足場を組むなら、2階の板1枚5万円ほどの工事にも、30坪で15万〜30万円の足場代が重なる計算になります。

※参照元:住宅のロングライフ化実現に向けて|ケイミュー(2026年10月時点)

なぜ同じひび割れで費用に差が出るの?

2階の高さまで足場を組んだ家の外壁

同じ長さのひびでも、見積もりの金額や、ネットで見る相場との開きが出る理由は主に3つ。中身を知っておけば、見積書のどこで差がついたかが分かります。場所、外壁の柄、材料の値段の順に確かめていきましょう。

2階の補修には足場代が加わるから

手の届かない2階の高さでは、作業する人の足元を確保するため、割れを直す代金とは別に足場代が必要。料金は足場を組む面積で決まり、家が大きいほど高くつきます。

足場の費用目安
1㎡あたり650〜900円
30坪の2階建て15万〜30万円

※工事会社の料金表と自社サイトに載せている目安(2026年10月時点)。30坪は各階の床を合わせた延床面積

組み立てと解体の費用は、工事を頼むたびに丸ごと必要。割れの数が少なくても、家まわりを囲む広さが同じなら足場代はほぼ変わりません。

数年おきに補修や塗装を別々に依頼すれば、この費用も回数だけ重なる計算。外壁の塗り替えなどの予定と合わせてまとめて頼めば、足場は1回で済みます。

外壁の模様に合わせる手間が加わるから

割れに沿って削り、中を埋め直した補修は、表面の凹凸と色を周りの壁に合わせる作業の分、費用がかさみます。この仕上げが模様合わせで、省くと埋めた跡だけが浮いて見えるのが難点です。

  • 補修した所の表面を平らにならす
  • 周りと同じ凹凸をつけて柄をつくる
  • 周りの壁と同じ色に塗る

例えば、サイディングの模様は、タイル・石積み・木目に似せたものなどさまざま。柄が細かく彫りの深い外壁ほど、凹凸をつくり直す手間がかかり、単価に差が出ます。

シーリング材が値上がりしたから

割れや板の継ぎ目を埋めるシーリング材のメーカー、サンスター技研とシャープ化学工業は、2026年4月に値上げを発表しました。シャープ化学工業が挙げる理由は、エネルギーや原材料、物流の費用の上昇です。

メーカー上げ幅対象の出荷
サンスター技研30%以上5月1日から
シャープ化学工業20%以上5月11日から

※シャープ化学工業のうち溶剤系(シンナーなどで溶かすタイプ)の製品は、4月20日の出荷分から40%以上

材料の値上がりは、補修や塗装の単価に反映される場合も。工事会社のサイトに載る目安には、それ以前に書かれたものも混ざっています。この記事の相場も2026年10月時点で各社が出していた数字なので、いつの金額かを気にかけて見積もりと比べてください。

※参照元:建築用シーリング材・接着剤等の価格改定について|サンスター技研

製品価格改定に関するお願い|シャープ化学工業(2026年10月時点)

ひび割れの直し方は3つある

3つの直し方(補修材を塗り込む・溝を彫って詰める・板ごと替える)

割れの幅や深さに合う直し方を知っておくと、見積書に書かれた工事が妥当かを判断できます。3つの違いを押さえておきましょう。

細いものは補修材を塗り込む

髪の毛ほどの細い割れ(ヘアクラック、クラックはひび割れのこと)は、壁を削らずに、補修材を上から塗り込んでふさぐのが基本です。材料には、小さなすき間やくぼみをならして上の塗料をのせやすくする、塗装の下塗り用のフィラーなどが使われます。

  • 作業:壁を削らないので短い時間で済む
  • 費用:3つの中でいちばん抑えやすい
  • 向かない割れ:表面の下まで届いたもの

細い割れが多いときは、外壁の塗り替えとあわせて頼むのも1つの手。塗装では、下地を整える工程で一緒に埋められる場合があります。

幅のあるものは溝を彫って詰める

塗り込むだけでは埋めきれない、幅や深さのある割れに使うのが、壁を削って溝をつくり、中に補修材を詰め直す方法。断面の形は、割れの大きさや外壁材の種類に合わせて、V字かU字から選ばれます。

  • 詰める材料:パテなどの補修材
  • 仕上げ:表面を塗り、周りの柄と色にそろえる
  • 費用:塗り込むより手間がかかる分、高め

外壁材メーカーのケイミューが、お手入れの資料「住宅のロングライフ化実現に向けて」で案内しているのは、V字に彫ってパテを詰める方法。見積書にある「Vカット」は、この彫り方を指します。

※参照元:住宅のロングライフ化実現に向けて|ケイミュー(2026年10月時点)

埋めきれないものは板ごと替える

深く割れたり、物がぶつかって大きく欠けたりした板は、傷んだものだけを外して新しいものに張り替えます。周りの傷みのない外壁材はそのまま残るため、工事は割れた1枚ずつが基本です。

  • 張り替える目安:溝を彫って詰めても直りきらないもの
  • 枚数:ひびの入った板の分だけ

割れが1枚の中に収まっていれば、新しくするのはその1枚だけ。隣の板まで続くひびは壁の中の不具合が原因の場合もあるため、張り替える前に下地の点検も頼みましょう。

※参照元:住宅のロングライフ化実現に向けて|ケイミュー(2026年10月時点)

急いで直したいひび割れを見分けるポイント

見分ける3つのポイント(割れ目の奥の深さ・隣の板への広がり・基礎のすき間の幅)

外壁は割れの深さと広がりを、基礎は幅を見れば、すぐに直したほうがいいひびかどうかを判断できます。突然訪ねてきた業者に割れを指さされても慌てないよう、国が重く扱う割れの特徴をつかんでおきましょう。

割れ目の奥の深さ

外壁で真っ先に気にかけたいのは、割れが表面で止まらず、外壁材の裏の下地まで届いているかどうかです。国土交通省(住宅の制度を受け持つ国の機関)には、住む人と建てた会社が不具合でもめたときに目安にする基準があります。

対象は、新築時に性能評価(建物の性能を等級で表す仕組み)を受け、完成から10年以内の家。この基準では、木造の外壁のひびを深さで見て、構造の欠陥がある可能性の高さを分けています。

  • サイディング:板と下地にまたがる割れ
  • モルタル:仕上げの面を突き抜け、裏の木材の表面まで届くひび

建物状況調査(住まいを売り買いする前などに建築士が状態を調べるもの)でも、下地に達する割れは記録の対象。深さは外から見分けにくく、細いひびでも奥まで届いている場合があるため、気になるときは、工事会社に詳しい点検を頼みましょう。

※参照元:住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準/建物状況調査の結果の概要(重要事項説明用)|国土交通省(2026年10月時点)

隣の板への広がり

サイディングの外壁で見比べたいのは、ひびが1枚の中で止まっているか、継ぎ目のシーリングをはさんで隣の板まで続いているか。隣まで続くものは、家を支える骨組みの不具合を疑うきっかけになります。

同じ国の基準では、2枚以上にまたがる割れを、1枚の中だけのものより一段重く扱います。建物状況調査でも、確かめる項目の1つが、複数の外壁材をまたぐ割れ。2枚以上にまたがるひびを見つけたら、壁の中まで調べてもらうよう、依頼の前に工事会社へ伝えておきましょう。

※参照元:住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準/建物状況調査の結果の概要(重要事項説明用)|国土交通省(2026年10月時点)

基礎のすき間の幅

家の下の基礎は外壁と違い、見るのはひびのすき間の幅。同じ国の基準では、0.3mmと0.5mmを境に、構造に欠陥がある可能性を3段階に分けています。

測った値欠陥の可能性
0.3mm未満低い
0.3〜0.5mm未満一定程度ある
0.5mm以上高い

※住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準(国土交通省)の区分。さびの汁がにじむ割れも「高い」に入る

建物状況調査で記録するのも、0.5mm以上のひびと、中の鉄筋のさびが混じった汁がにじむ割れ。幅は、ひびに当てて比べる専用の薄い定規(クラックスケール)で測れます。

0.5mm以上の割れやさびの汁を見つけたら、外壁とは別に工事会社に調べてもらってください。0.3〜0.5mm未満のものも、写真に残して広がりを見ておくと判断の材料になります。

※参照元:住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準/建物状況調査の結果の概要(重要事項説明用)|国土交通省(2026年10月時点)

外壁を点検する時期の目安

サイディングの外壁を虫めがねで確かめている手元

外壁の割れは、小さいうちに見つけるほど補修の範囲が狭く、費用も抑えられます。自分で見回る頻度と、点検の間隔の目安を、外壁材に合わせて頭に入れておきましょう。

サイディングは2〜4年ごと

住宅ローンを扱う公的な機関、住宅金融支援機構の「マイホーム維持管理の目安」では、サイディングの点検の間隔を板の種類で分けています。金属系は、窯業系(セメントが主な原料)より1年ほど短めです。

外壁材点検の間隔
窯業系サイディング3〜4年ごと
金属系サイディング2〜3年ごと

点検で確かめる点として、同じ資料が窯業系に挙げているのは次の5つ。ふだんの確認でも意識しておくと、変化に気づきやすくなります。

  • 汚れ
  • 色あせ(色が薄くなる)
  • 色落ち(色が抜ける)
  • 割れ
  • シーリングの劣化

ケイミューの資料で、住む人の見回りの目安とされるのは年1回ほど。登らずに地面から目で確かめるこの確認と数年ごとの点検を組み合わせておけば、割れを早めに見つけられます。

※参照元:マイホーム維持管理の目安|住宅金融支援機構

住宅のロングライフ化実現に向けて|ケイミュー(2026年10月時点)

モルタルは2〜3年ごと

塗り壁のモルタルは、窯業系の板の外壁より間隔が短く、2〜3年ごとの点検が目安です。同じ資料が確かめる点として挙げているのは次の5つで、窯業系とは最後の1つだけが違います。

  • 汚れ
  • 色あせ
  • 色落ち
  • 割れ
  • はがれ

はがれは、表面の塗りが浮いたり欠けたりした状態で、板の継ぎ目がないモルタルではシーリングの代わりに見る点。割れやはがれに気づいたら、広がる前に写真に残し、次の点検を待たずに、早めに工事会社へ伝えましょう。

※参照元:マイホーム維持管理の目安|住宅金融支援機構(2026年10月時点)

15〜20年で全体の補修を考える

建ててから15〜20年くらいが、どちらの外壁も全体を直す時期の目安。年数は外壁材や家の状況、前回いつ手入れしたかで前後するため、点検のたびに傷みの広がりを見ていくと判断しやすくなります。

見つかったのが一部の割れなら、塗り込む・溝を彫って詰める・板を替えるといった部分的な補修や、表面の塗装で直せます。全面の補修の時期が近い家なら、割れだけにするか外壁全体を一度に手入れするかを、見積もりの前に工事会社と相談してください。

※参照元:マイホーム維持管理の目安|住宅金融支援機構

住宅のロングライフ化実現に向けて|ケイミュー(2026年10月時点)

自分の家のひび割れを調べてみよう

調べる3つの手順(壁か基礎か・板の表面か継ぎ目か・写真撮影)

工事会社に連絡する前に、割れの場所と種類を自分で調べておきましょう。確かめるのは、登らずに地面から見える範囲だけ。手元に記録があれば、届いた見積もりの長さや本数とも見比べられます。

1 割れているのは壁か基礎か

最初に、割れが壁にあるか、その下の基礎にあるかを確かめます。両方に割れがあるときは、工事会社が見分けやすいよう、別々に書き留めてください。

  • 基礎:幅が広く見えるものはないか、さびの汁がにじんでいないか
  • 外壁:何本あるか、隣の板まで続いているか

外壁と基礎の間に入った割れは、上と下のどちらから伸びているかも書き添えておきましょう。工事会社が現地で、どちらの割れとして調べるかを決めるときの手がかりになります。

2 板の表面か継ぎ目か

サイディングの外壁なら、割れが板の表面に入っているのか、継ぎ目の詰め物が切れているのかを見極めます。シーリングの切れは、雨水の入り口になる傷みです。

  • 板の割れ:塗り込む・溝を彫って詰める・張り替えるのどれか
  • 継ぎ目の切れ:古いものを取り除き、接着をよくする塗料(プライマー)を塗ってから入れ直す打ち替え

書き留めるときは、板の割れかシーリングの切れかも分けておいてください。直し方が違うため、工事会社に伝えるときに役立ちます。

※参照元:建物状況調査の結果の概要(重要事項説明用)|国土交通省

住宅のロングライフ化実現に向けて|ケイミュー(2026年10月時点)

3 場所と長さを写真撮影

写真は、割れの場所と長さが分かるように撮るのがコツ。そのとき、長さや幅の目安になる道具と、どこを撮ったかのメモも添えておきます。

  • 長さ:手の届く1階なら、メジャーを横に並べる
  • 幅:クラックスケールで測る
  • 場所:正面や北側など、どの面の何階あたりか
  • 日付:撮った日を書き残し、次に写すときの目安にする

写真のよさは、前の1枚と並べて、割れが広がっていないかをあとで比べられること。工事会社に様子を伝えるときにも、話が早く進みます。

見積書で確かめること

書類を前に工事の説明を受けている手元

見積書の書き方は会社ごとにまちまちですが、3つの点を押さえれば、複数の見積もりのどこを比べればいいかが分かります。届いた書類を手元に置き、1行ずつ照らし合わせていきましょう。

補修の長さと本数

見積書に、直す割れの長さや本数が数字で入っているかを確かめます。「クラック(ひび割れ)補修 一式」とだけある書類は、3本なのか30本なのか分からない書き方です。

  • 割れの長さ(m)か本数
  • 1mあたりの単価
  • 直し方(塗り込むか、溝を彫るか)

写真と一緒に控えた長さと照らして、差が大きいときは工事会社に数え方を尋ねてください。国が指定する住宅の相談窓口、住まいるダイヤルの「リフォーム見積書セルフチェック」も、数量と単価を書いてもらうよう勧めています。

※参照元:リフォーム見積書セルフチェック ポイント3|住まいるダイヤル(2026年10月時点)

足場代の有無

2階の高さにある割れを直す見積もりなら、総額が実際より安く見えないよう、足場代が書かれているかをチェックします。入っていないときは、次の3つを書き足すよう工事会社に頼んでください。

  • 組む壁の面
  • 足場の面積(㎡)
  • 1㎡あたりの単価

面積などの条件をそろえてから複数の総額を並べれば、どこが割安かがはっきりします。数年のうちに外壁塗装や屋根の工事を考えているなら、それも含めた見積もりを、あわせて出してもらいましょう。

模様合わせの費用

溝を彫る直し方なら「パターン調整」や「肌合わせ」など、周りの柄や質感にそろえる費用が含まれているかも確かめます。書き方は、補修代の中に含める会社と、別の行に分ける会社の2通りです。

見積書に該当する項目が見当たらないときは、ほかに費用がかかるかどうかを前もって確認してください。追加の請求や工事のあとの食い違いを防ぐためにも、返事はメールや書面でもらっておきましょう。口頭だけのやりとりでは、あとで確かめようがありません。

外壁のひび割れ補修の費用は足場と直し方で決まる

割れは1mあたり300円から直せても、2階では足場代が加わるため、総額は十数万円以上が目安です。すぐに直したいかどうかは、下地に届く深さ、隣の板への広がり、基礎の幅0.5mmを手がかりにしてください。次の4つのステップを順に進めれば、急ぐ補修を優先しながら、納得のいく金額で頼めます。

  1. 割れが壁か基礎か、板の表面か継ぎ目かを確かめ、場所と長さを地面から写真に残す
  2. 下地まで届いていそうな割れ、隣の板に続く割れ、幅0.5mm以上の基礎のひびは、工事会社に調べてもらう
  3. 2階の補修は、外壁塗装などの予定と合わせて足場を1回で済ませられないか考える
  4. 見積書で補修の長さと本数、足場代、模様合わせの費用を確かめる

家全体の塗り直しも考えているなら、外壁塗装の相場 30坪2階建ての総額と内訳をご覧ください。今の壁の上に新しい板を重ねて張る工事と比べたいなら、外壁カバー工法の費用はいくら?相場と見積もりの見方にも予算を組む前に目を通しておきましょう。

よくある質問

ひび割れは自分で直せますか

自分では直さず、工事会社に任せてください。ケイミューの資料には、落下やけがの原因になる高い所での作業と、補修の工事を、住む人自身がしないよう注意書きがあります。手の届く場所の割れも、見えている幅だけで判断せず、状態を確かめてもらいましょう。

※参照元:住宅のロングライフ化実現に向けて|ケイミュー(2026年10月時点)

外壁塗装をすればひび割れも直りますか

外壁塗装でひび割れまで直るかどうかは、見積もりの中身しだいです。ひびの補修は、塗る前の下地づくりの代金にまとめられている場合と、塗装とは分けて書かれている場合があります。依頼の前に、見積書のどの行に含まれるかを確かめてください。

築10年以内でも補修代はかかりますか

築10年以内でも、ふだんの傷みの補修代は住む人の負担です。例外は、新築で買った家や注文住宅の、施工が原因の欠陥。引き渡しから10年は、屋根・外壁・窓など雨水を防ぐ所や、柱や基礎の不具合を、売主や建てた会社が直す責任を負います。外壁の欠陥が疑われるときは、まずその相手に相談してください。

中古で買った家は、築10年以内でもこの10年の責任の対象外です。外壁材のメーカーも、施工が原因の不具合には応じていない点に注意。ケイミューの「住宅のロングライフ化実現に向けて」にも、引き受けられない場合の1つとして挙がっています。

※参照元:住宅瑕疵担保履行法の概要|国土交通省

住宅の品質確保の促進等に関する法律/同法施行令|e-Gov法令検索

住宅のロングライフ化実現に向けて|ケイミュー(2026年10月時点)

執筆

住まいのサポナビ編集部